日帰り白内障手術
日帰り白内障手術について
白内障手術を希望される方へ
白内障手術をご希望される方は、まずは診察させていただき、手術適応かどうかを判断いたします。
※白内障の程度や全身状態によっては、大学病院等での入院手術をお勧めさせていただく場合がございます。
※散瞳検査(目薬で瞳を広げ、白内障や眼底の状態を詳しく見る検査)をさせていただきますので、検査後に車の運転などが4~5時間できなくなります。公共交通機関等でお越しください。
クリニックの手術はすべて日帰りとなります。
初診を含めて手術日までに3~4回程、お越し頂き準備を進めていきます。
治療の流れ
- 問診
- 患者様の眼の状態やお体の健康状態についてお伺いします。
- 初診検査
- 白内障の有無、症状の進行具合など確認します。
- 採血・血圧測定
- 採血や血圧測定で手術に際して問題となる事項が無いかを確認します。
- 術前精密検査・眼内レンズの決定・手術説明
- 手術に必要な精密検査をし、移植する眼内レンズの決定と手術の説明を行います。
- 術前点眼
- 手術日の3日前から抗菌の目薬をさします。
- 手術
- 手術は通常10分ほどで終了します。(白内障の進行具合によって時間は変動します)
- 帰宅
- 手術後、体調が落ち着きましたらご帰宅して頂きます。
白内障手術当日の流れ
白内障手術当日の流れ
手術当日
- 予約時間に来院してください。
- 手術の順番によって来院時間は異なります。来院時間は術前診察時にお伝えいたします。
- 手術を受けられたかたは全員、全身状態の安定を確認してからご帰宅していただきます。
- 全身状態が不安定の時は、落ち着くまでリカバリールームやベッドでお休みいただけます。
手術当日の流れの1例をお示しします。
13時30分 ご来院
手術1時間半前頃に医院に来ていただきます。
※手術の順番によって来院時間、退院時間は異なります。
13時30分 全身状態の確認・散瞳薬点眼
来院されますと、受付後にまず血圧等を測定し、全身状態が落ち着いているかを確認します。
リカバリールームに入っていただきます。散瞳薬(瞳を大きく広げる薬)を何度も点眼し、準備を始めます。
14時45分 手術
麻酔の目薬をさしてから、手術室に入室していただきます。
(手術室の内装は少しでもリラックスしていただけるよう、他の部屋とは違い鎮静効果のあるブルーを基調としております。)
15時00分 手術終了
手術自体は通常10分程度で終了いたします。
消毒等、準備時間を含めて15~20分程度で退室いただけます。
15時05分 術後のご説明
無事に手術が終了し、リカバリールームに移動していただきます。
術後の生活や術後点眼、術後の飲み薬などについてご説明いたします。
15時30分 ご帰宅
全身状態の安定を確認し、お会計をしてご帰宅していただきます。
手術した目を保護のため眼帯で覆いますので、ご家族のお迎えをお勧めしています。
手術が終わって、家に帰られたら・・・
- お風呂には入らないでください。
- 眼帯を外さないでください。
- お食事の制限は特にありません。夕食後に抗生剤を飲んでいただきます
手術後も、いくつか注意点を守って生活していただきます
詳しくは「術後の注意点」をご覧ください。
手術費用の目安
白内障の手術費用(自己負担金)
1割負担の方 | 2割負担の方 | 3割負担の方 | |
日帰り手術(片眼) | 約17,000円 | 約34,000円 | 約50,000円 |
※およその標準的な費用です。手術中の状況により多少違いが出てくる場合がございます。ご了承ください。
※費用には手術中に使用する薬品代なども含まれております。
※生命保険に加入しておられるかたは、手術給付金の支払いを受けることができる場合があります。詳しくは、ご契約の生命保険会社にご確認ください。
手術費用の一部が還付される制度があります。
高額医療費の還付によって、手術費用の一部が戻ってくる場合があります。
これは、当院での支払い額に加え、内科など他院の医療費や調剤薬局の支払いの1ヶ月分の合計が対象になります。
年齢や区分、保険の種類などによって変わってきますが、ご自身が加入している公的医療保険に申請していただくことにより、国民健康保険、老人保健の場合は市区町、社会保険の場合は各保険者(所属する社会保険事務所、組合など)から払い戻されます。
Q.高額療養費の支給申請はどのように行えば良いですか?
A.ご自身が加入している公的医療保険(健康保険組合・協会けんぽの都道府県支部・市町村国保・後期高齢者医療制度・共済組合など。以下単に「医療保険」と いいます。)に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。
病院などの領収書の添付を求められる場合もあります。 ご加入の医療保険によっては、「支給対象となります」と支給申請を勧めたり、 さらには自動的に高額療養費を口座に振り込んでくれたりするところもあります。
なお、どの医療保険に加入しているかは、保険証(正式には被保険者証)の表面にてご確認ください。
術後の注意点
手術後一週間は大切な時期です
- 目を押したりこすったりしないで下さい!
- 傷口が完全にふさがっておらず、目の中にばい菌が入りやすい状態です。
手術日:家に帰ったら
- お風呂には入らないで下さい。
- 眼帯を外さないでください。
- お食事の制限は特にありません。夕食後に抗生剤を飲んでいただきます。
手術した目を保護しましょう
- 保護メガネは一週間後の診察までしておきましょう。(夜寝るときもかけていただきます)
保護メガネ
- 紫外線をカットし、風やほこりから目を守ります。
- 寝ている間も使えるタイプなので夜間も安心です。
目薬を正しく入れることが大切です
目薬を入れる前は手をよく洗いましょう。
- 上まぶたをさわらないように。下まぶたを軽く引っぱって入れましょう。
- 目薬と目薬の間は5分以上あけましょう。
- 目の周りを拭くときは清浄綿を使いましょう。
- ご自分の判断でやめないように!医師の指示に従ってください。
- 点眼びんの先に、まつげがついたりしないように注意してください。
手術翌日
首から下のシャワー浴をしていただけます。
- 顔は水でバシャバシャ洗わず、濡れたタオルで拭くだけにしてください。
- 洗髪は、目に水やシャンプーなどが入らないようにご家族や美容室などで仰向けで洗って頂ければ問題ありません。
食事など制限はありません。(お酒も少しだけなら結構です)
- テレビや読書も、疲れない程度ならかまいません。
- 診察後、眼帯は外れます。手術をした目に点眼を始めていただきます。
術後3日目
今日から入浴もOKです。
術後5日目
今日から洗顔・洗髪もOKです。(ただし、目に石鹸やシャンプーなどが入らないように気を付けてください)
- アイメイク以外のお化粧もできます。
術後1ヶ月
- 傷もほぼ治り、激しいスポーツも可能です。
- 目薬は医師の指示に従って続けて下さい。
- 視力が安定してきますのでメガネを作ることができます。必要な方はメガネ合わせの検査をいたします。
術後6ヶ月
- 一般的には目薬もいらなくなりますが、いつやめるかは医師の指示に従って下さい。
- 後期合併症(後発白内障や遅発性眼内炎)を認めることがありますので、数ヶ月毎の検診をされた方が安心です。
術後経過観察
術翌日、術翌々日、術後1、2週後、1,2,3ケ月後に受診していただき、以降は患者様の状況に応じて経過をみていきます。
他の眼科様からご紹介の方は、術後1~2週間まで当院で診察し、以後は紹介元で診察を受けて頂きます。